妊活に効く!漢方で体温を上げる効果的な方法とは!?

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

妊活を始める多くの方が直面する問題の一つに「体温が低いこと」があります。

特に、冷え性の方にとっては、この問題が妊娠への障壁となることも少なくありません。

この記事では、体温を自然に上げ、妊活に役立てる方法を漢方を通じて探求していきます。

  1. 体温と妊娠の関連性:体温が妊活に与える影響とその科学的根拠。
  2. 漢方を利用した体温管理方法:効果的な漢方薬とその選び方。
  3. 日常でできる冷え対策:生活習慣の改善と簡単な温活方法。

信頼性のある情報を基に、具体的かつ実践的なアドバイスを提供します。

記事を読み終える頃には、妊活における体温管理の重要性を理解し、具体的な対策を始める準備ができていることでしょう。

妊活の基本と体温

まずは、妊活の基本と体温についてです。妊活と正常な体温が密接に関係しているので、解説していきます。

妊活にとって冷えは大敵!

妊活において、冷えは大敵です。体温が低いと血流が悪くなり、子宮や卵巣などの生殖器官に必要な栄養や酸素が十分に届かないことがあります。

体の冷えが、妊娠を望む方にとっては大きな問題となります。日本の研究では、体温が1度上がることで妊娠率が向上することが報告されています。

そのため、妊活中の女性は体温を適切に管理することが大変重要とされています。

正常な基礎体温

基礎体温は、目覚めた直後の体温で、一般的には36.0度から37.0度の間とされています。

妊活をしている女性の場合、基礎体温のパターンを見ることで排卵日を予測しやすくなるため、特に重要です。

低い基礎体温が持続する場合は、体内のホルモンバランスに問題がある可能性があり、漢方薬を用いた治療が有効でしょう。

体温向上の条件

体の冷えが妊娠の大敵であると解説をしました。では、体温を高めるために大切なことはなんなのでしょうか?

漢方で考える基礎体温

体温を自然に上げるためには、漢方の知識が非常に役立ちます。漢方では、体内の「気」「血」「水」のバランスを整えることが重要とされています。

体温が低いと感じる人は、特に「血」の巡りが悪いと考えられます。そこで、血行を良くする漢方薬を用いることで、体温の向上が期待できます。

妊娠力・月経・基礎体温とは

体温が妊娠に与える影響は大きく、特に基礎体温の安定は妊娠しやすい体を作る上で重要です。基礎体温は、女性の体が排卵周期に合わせて自然に変動します。

排卵後に体温が上昇するのは、黄体ホルモンの作用によるもので、この温かい環境が受精卵の着床を助けます。

体温を上げる方法と漢方の選び方

体温を上げるためには、普段の食事で何を食べるか?

どの漢方を選べばいいのか?ということが大切になってきます。

おすすめの食べ物と漢方についてみていきましょう。

代謝を上げる食べ物を積極的に摂取

体温を自然に上げるためには、代謝を良くする食べ物が効果的です。

特に、生姜、にんにく、唐辛子などの温性食品は体内で熱を生み出し、血流を改善します。代謝を上げる食べ物により、体全体の温度が上昇し、基礎体温も安定しやすくなります。

多くの研究でこれらの食材が冷え性改善に効果的であることが示されています。

妊活で漢方を選ぶ際の注意点

妊活において適切な漢方を選ぶには専門の薬剤師のアドバイスが不可欠です。

漢方薬は個人の体質や健康状態によって選ぶべき種類が異なります。

例えば、体が冷えやすい人には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や温経湯(うんけいとう)などを勧められることが多いですが、漢方の処方は、多種多様ありますので、あくまでも専門の薬剤師に相談して、処方されることをお勧めします。

体温向上の注意点

体温を上げることが妊娠につながると解説をしました。

ところが、体温を上げる際に注意しなければいけないこともあります。

次に、漢方薬の効果と注意点についてみていきましょう。

漢方薬による基礎体温上昇の効果

漢方薬は体温を上げ、冷え性を改善する効果があります。

特に、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などは体内の血の巡りを良くし、体温を自然に高めるのに役立ちます。

これらの漢方薬は、体を温めることで生殖器の健康を支え、妊娠しやすい体を作る手助けをしてくれるでしょう。

 

漢方薬とライフスタイル変更を組み合わせた効果的な結果の出し方

漢方薬を使用するだけでなく、ライフスタイルの改善も重要です。

定期的な運動を取り入れることで血流が良くなり、漢方薬の効果を高めることができます。また、十分な睡眠とバランスの取れた食事も、体温を健康的なレベルに保つために必要です。

 

しかし、漢方薬を用いる際には注意が必要です

すべての人に同じ漢方が効果的とは限りません。

漢方薬を選ぶ際には、必ず専門の医師や薬剤師と相談し、自分の体質や健康状態に合ったものを選びましょう。

体温を上げる手順

体温を上げる方法は、他にもあります。

次は、お勧めの体温を上げる手順を紹介していきます。

基礎体温の正しい測り方

基礎体温を正確に測ることは、妊活において非常に重要です。

測定は毎朝、起床直後に同じ時間に行うのが理想的です。婦人体温計を用いて、口の中で静かに計測しましょう。

基礎体温を正しく測ることにより、体の最も安静な状態での温度を把握でき、体温の微妙な変化を捉えることができるようになります。

温活の方法とは?

温活とは、体を内側から温める活動のことで、妊活を支援する重要な方法の一つです。

温活には、温かい飲み物を摂る、適度な運動を行う、暖房器具を利用するなどの方法があります。

また、足湯や半身浴も血流を良くし、体温を効果的に上げる方法として知られています。

 

おすすめの漢方薬

最後におすすめの漢方薬と温活グッズの紹介です。

体温を上げるために、自分に合った方法をぜひ探してみてください。

基礎体温を上げるための漢方薬

漢方薬は、体温を自然に上げる効果があります。例えば、「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や参馬補腎丸(じんばほじんがん)は女性の冷え性改善に広く用いられ、基礎体温を安定させる助けとなります。これには、体の血流を良くし、体内の熱を均等に分布させる作用があります。体温を上げて授かりやすい体を作ろう

体温の向上は、妊娠の可能性を高めます。暖かい体内環境は、受精卵の着床を促し、妊娠へと導く重要な要素です。日常生活で温かい食事を心掛けることや、適度な運動を継続することも、体温を自然と上げる助けとなります。

この記事では、体温を上げることが妊活にどれほど重要であるかを解説しました。

  1. 冷えは妊活の大敵である。
  2. 適切な基礎体温が妊娠に必要である。
  3. 漢方薬で体温を自然に向上させる。
  4. 生活習慣の見直しも重要である。

体温を上げることで、血流が改善され、生殖器官に必要な栄養と酸素が行き渡りやすくなります。さらに、漢方薬を取り入れることで、体質改善とともに冷え性の緩和が期待でき、妊娠しやすい体づくりに役立ちます。また、日常生活での温活や食事の見直しも、基礎体温の安定につながります。

妊活において体温管理の重要性を理解し、適切な方法で体温を向上させることが、成功への大きな一歩となります。毎日の小さな変化が大きな成果を生むことを忘れずに、積極的に体温管理を行っていきましょう。