「漢方の養生で生活を整えると妊娠しやすい体になるって聞いたけど本当?」
「私も授からない状態から抜け出せるかな?」
と考えている妊活にチャレンジ中の方もいるのではないでしょうか。
養生とは日常生活を整えて健康的に暮らす、先人の知恵の集合です。養生生活を送ると、妊娠しやすい身体づくりが可能です。
今回の記事では、不妊症改善にも良い養生、不妊症に漢方薬が効果がある理由、不妊症によくある体質について、解説します。
この記事を読むと、どうすれば妊娠しやすい身体を作れるかが分かります。
目次
不妊症改善にも良い養生
「養生」とは「生命を養う」と書きます。日常生活を整えて健康的に暮らす、先人の知恵やコツの集合で、エビデンスによるものではありません。
健康を損ねてしまう原因の多くが日常生活の乱れや精神的ストレスにあり、毎日の積み重ねが健康状態にそのまま反映しているのです。
したがって日常生活を整えることが妊娠しやすい体を作ることにつながります。
しかし、体質は一人ひとり違うので、養生は「十人いれば十通り」です。
ここでは養生生活の基本を解説します。
これらを基に自分に合った養生方法を考えてみてください。
食事
養生の第一人者である貝原益軒(かいばらえきけん)は、著書『養生訓』で「飢えや渇きを抑えるために飲食するので、飢えや渇きがなくなったら暴飲暴食してはいけない……」という内容のことを述べています。
これをふまえて、食事では以下のことに注意します。
- 腹8分目を心掛ける
- 夜は特にたくさん食べないようにする
- 甘いジュースやスイーツ、コーヒーなどの食べ過ぎ・飲み過ぎは控える
- たんぱく質を充分にとる
ダイエットしても体重が思うように減らない場合は、夕食の主食、米・パン・麺類などを減らすもしくはやめる習慣が効果的です。
一時的に(米などの炭水化物を)食べる・飲むのをやめるというのでも良いかもしれません。
また体調に合わせて食材を利用し、体の不調を整える薬膳レシピを参考にするのもいいでしょう。
寒い時に熱いものというのではなく、寒い地域で取れたものを食べるようにしてください。
サプリメントに頼り過ぎるのは禁物です。
体重が増加すると「水毒(すいどく)」という水分バランス悪化で、アレルギー症状やむくみ、「瘀血(おけつ)」という血流不良が起こり、冷え症や生理痛が悪化すると考えられています。
水毒の例には花粉症の鼻水があります。
運動
貝原益軒は『養生訓』で体を動かすことについて、「体を動かさないとエネルギーが循環しないから、それが原因で病気になる」とも述べています。
また現代医学的にも定期的な有酸素運動は、動脈硬化を予防すると考えられています。
有酸素運動としてはウォーキングやジョギングがおすすめです。
ウォーキングの場合、始めは1日6000~8000歩を目標に、徐々に歩数を増やしていきましょう。
朝夕2回に分けても良いし、テレビ体操やストレッチなどでも大丈夫です。
体を動かさないと瘀血の悪化を招くと考えられます。
運動すると瘀血のほか気鬱(きうつ)や気逆(きぎゃく)(自律神経のバランスが取れなくなり、憂うつや不安、動悸などの症状があらわれる)の改善にも有効です。
入浴・睡眠
貝原益軒は『養生訓』で「夜は遅くとも0時までに寝るのが良い」とも述べています。
入浴時は短時間でも良いので、ぬるめのお湯を入れた浴槽に入りましょう。
シャワーだけだと体表面の汚れはとれますが、体の芯まで温まりません。
むしろ、体の表面についた水分が蒸発するので、季節によっては体が冷えてしまう場合もあります。
半身浴もおすすめです。
就寝90分前に入浴するとその後体温が下がり、質の良い睡眠を取れると言われています。
睡眠時間には個人差もありますが、7時間以上取るように心掛けましょう。
入浴は運動と同じように、気血の調整を期待できます。
睡眠が十分でないと、気鬱や気逆になり、色々な不調を引き起こします。
睡眠前のツボ押しやマッサージもおすすめです。
ストレスをためない
貝原益軒は『養生訓』で心配し過ぎは良くない(悪い)とも言っています。
現代社会はストレスの多い時代です。食事や運動も楽しみながら、時間を作って趣味もするようにした方が健康でいられるようです。
不妊症に漢方薬が良い理由
西洋医学は血液検査や画像検査などの客観的な検査結果にあらわれる病気の治療を得意とする一方、漢方薬は体質や検査結果にあらわれにくい症状の治療が得意です。
不妊症の原因は人によっていろいろです。
西洋医学は同じ病気ならみんなに対して同じ薬で治療しますが、漢方医学では同じでも使う薬は一人ひとり異なります。
一つの薬に複数の成分が含まれているのも、漢方薬の特徴です。
身体を総合的に全体として捉え、治療します。
なごみ堂薬局のホームページでも、2024年の体験談を掲載してシェアしていますので、読んでみてください。
不妊症によくある体質とは?
ここでは、漢方から見た不妊症についてタイプ別に紹介します。
自分の症状などと比較しながらチェックしてみて、不妊に関係する知識を増やしてください。
肝気鬱結(かんきうっけつ)タイプ
1つ目の肝気鬱結とは、ストレスが原因で気や血の流れが滞り、気滞(きたい)や瘀血を含む全身の機能が低下した状態です。
女性では月経不順や生理痛、胸の張り、イライラ、肌トラブルなどの症状を起こすことがあります。
メンタルも体に影響するので、注意が必要です。
血瘀(けつお)タイプ
血瘀とは、簡単に言うと、血の巡りが悪くなっている状態のことです。
冷えやストレス、栄養不足などによって起こりますが、血が滞ると子宮に栄養が運ばれないので、妊娠しにくい体になってしまいます。
腎虚(じんきょ)タイプ
腎は親から受けた精(生命エネルギー)を蓄えており、生殖や成長を司るなど生命活動の根本を担っているとされています。
加齢ばかりでなく、睡眠不足や栄養不足などで腎虚の状態が進むと、卵巣機能が低下して妊娠しにくい体質になります。
気血両虚(きけつりょうきょ)タイプ
妊娠には質の良い卵子と受精卵が育ちやすい子宮内膜が必要です。
気虚と血虚が両方起きている状態の気血両虚タイプでは、子宮や卵巣へ十分な栄養が届けられないので、不妊状態を招いてしまう場合があります。
補血剤や、補気剤などの漢方薬を使うことで、改善をはかります。
肩こりや頭痛、便秘、のどが渇きやすい、疲れやすい、だるいなど、具体的な体の症状からもタイプが分かるかもしれません。
以下の記事を読んでみてください。
まとめ|yojo lifeとは?不妊に漢方薬が良い理由やよくある体質も解説!
この記事では、不妊症改善にも良い養生、不妊症に漢方薬が良い理由、不妊症によくある体質について、解説してきました。
養生とは日常生活を整えて健康的に暮らす、先人の知恵の集合です。
養生生活を送ると、妊娠しやすい体づくりが可能になるので、不妊症で悩んでいる方は、一度夫婦両方の生活習慣の見直しをしてみましょう。
なごみ堂漢方薬局では、基礎妊娠力をあげるサポートをしています。
漢方薬は、病名ではなく証(体質や症状の状態)に合わせるのが正しい選び方です。
自分で判断して漢方薬を服用すると効果が限られるばかりではなく、もともとの力を削いだりする心配もあります。
病名で選ぶことなく、漢方薬局の漢方薬専門の薬剤師などに相談してください。
不妊の原因を見極めるほか、妊娠しやすい体づくりもサポートします。
そのためタイミング法や体外受精などの病院医師による生殖医療と併用しても、効果を期待できます。
新規のお客さまも今すぐLINEで予約可能です。
なごみ堂薬局では改善のための漢方薬をアドバイスしますので、何でも話してみてください。
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