9Jul
こんにちは。
毎日暑い日が続いてますね~。
こんなに暑いのに、夏風邪が流行っているようです。
症状は、発熱、咳、のどの痛み、頭痛、倦怠感などなど・・
熱が治まっても、咳や、のどの痛み、だるさなどが残っている方も多いです。
今の時期は、クーラーをつけている事が多いので、空気が乾燥して、
のどの粘膜が修復されにくく、ウィルスが増殖しやすいのかもしれません。
冬の風邪に比べて、夏風邪は、クーラーの部屋の中で、冷やし過ぎず、
熱中症にならないように、温めすぎず、と調整が難しいですね。
夏風邪によく使う漢方薬をあげると
香蘇散(こうそさん)
は妊婦や小児、お年寄りの風邪薬の代表ですが、
蘇葉や、生姜で発汗を穏やかにうながし、
香附子で頭痛や、イライラを改善し、
陳皮、生姜で、いちょうの調子を整えながら、吐き気やむかむかを改善するといった、
作用は穏やかですが、効果の高い処方です。
以前、妊婦さんが、コロナで発熱や、頭痛に苦しめられていた時、
香蘇散を服用いただき、
その日のうちに症状が軽くなり、奏効しました。
藿香正気散(かっこうしょうきさん)は
胃腸型の風邪にに用いる処方で、
夏、冷たい物の食べ過ぎ飲み過ぎ、
クーラーの当たり過ぎで、風邪をひいてしまったような時に使います。
金羚感冒散(きんれいかんぼうさん)は
発熱や、頭痛、のど痛みやはれ、咳や、粘りけのある痰など、
風邪のウィルスが喉や全身に充満して、
炎症を起こしている状態の時に、
辛涼解表のはたらきで炎症をとり、
清熱解毒と抗菌の作用で、解熱する風邪薬です。
コロナや、インフルエンザで、高熱、喉の痛みが強いといった、
炎症性の風邪や、風邪真っ只中には、この処方が効果があります。
バンラン根
抗菌、抗ウィルスのはたらきから、
風邪を発症した時や、感染前でも予防的に飲むことができます。
粉末タイプや、飴になったものもありますので、
予防的に飴をなめておくという使い方もできます。
他にも、
麦門冬湯、葛根湯、麻黄湯、柴胡桂枝湯など、
風邪に使う漢方薬は多種多様ありますが、
風邪のタイプや、症状、
風邪の時期、ひき始めなのか、真っ只中なのか、
長引いて、治りきらない状態、などによっても
処方が違ってきますので、漢方専門の薬剤師にご相談されて、
適切な漢方薬を服用されることをお勧めします。