15Jul
こんにちは。
74歳の高齢者のめまいのご相談がありました。
2月の初旬にぐるぐると回転性のめまいがあり、
歩けなくなったそうです。
その後、めまいと吐き気が続き、車やタクシーに乗る事が出来なったそうです。
脳神経外科では異常なし、
耳鼻科では右目に眼振があると言われたそうです。
テレビを見ると、画像が流れる感じがして、気持ち悪くなる。
耳の後ろが痛く、つまった感じもあるという事でした。
めまいや、メニエル、吐き気などは、耳の三半規管にリンパ液が増えて、
平衡感覚が阻害されておこると考えられます。
そのため改善の為の漢方薬は、水はけを良くする、
化痰剤や利水剤、熄風剤、補気健脾剤を服用いただきます。
この方は漢方薬服用開始から1か月で、めまいや吐き気は起こらなくなり、
めまいが無い時のように改善されました。
めまいやメニエルは、加齢により発症しやすくなります。
身体の中の水分は健康な状態では滞ることなく、身体をめぐっているのですが、
そのめぐらせている推動力は、気の力で巡らせています。
気は年齢と共に衰えてきて気虚という状態になるので
推動力が減ってきて、身体に水をうまく巡らせることができなくなり、
メニエルやめまいがおこりやすくなります。
高齢者の場合、漢方薬は利水や化痰しながら補気していく事が大切です。

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