27Jan
ニキビや吹き出物、乾燥肌によるひび割れ、さらにはアトピー性皮膚炎まで…。肌荒れに悩む方は多いのではないでしょうか。症状が良くなったと思ったら再発を繰り返し、治療が長期化するケースも珍しくありません。美容皮膚科、クリニック、スキンケア以外の選択肢を考えてみましょう。
そんなお悩みをお持ちの方におすすめなのが、漢方を用いた体質改善です。漢方は肌荒れの原因に合わせて、体全体のバランスを整え、症状を根本から改善する治療法です。本記事では、肌荒れの原因、漢方の考え方、具体的な処方例や改善事例、日常生活でのケア方法を詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
Contents
1.肌荒れに悩んでいませんか?漢方のちからで体質改善しよう
肌荒れと一言で言っても、ニキビや吹き出物、かゆみや湿疹、アトピー性皮膚炎、主婦湿疹、蕁麻疹など数えきれないほどのお悩みがあると思います。
また肌荒れが慢性化すると、良くなったり、悪化したりを繰り返し、完治するのに長期かかる方もいらっしゃいます。皮膚科や美容外科で治療やピーリングなどの施術を受けたけれども、なかなか治らないといった方も多いと思います。
漢方薬はその方の皮膚疾患の原因である体質を改善をすることで、症状の出ない身体へと導きます。
2.肌荒れの考えられる原因
肌荒れの原因はその症状によって違ってきます。
①ニキビや吹き出物、アトピー性皮膚炎など、赤みや、膿や、炎症などがある皮膚疾患は
解毒症体質と言われ、身体で毒素や膿などを解毒できず、肌荒れとして発症します。
②赤みや、炎症がなく、皮膚が乾燥して、かゆみや、ひび割れなどを起こす主婦湿疹、加齢による皮膚搔痒症などの肌荒れは、肌の潤いを保つ皮脂の分泌の減少や、皮膚の代謝が衰えることにより、バリア機能が低下し、肌荒れを起こします。
漢方薬での肌荒れの改善方法は、
①の炎症や膿などが赤みなどがある場合は炎症をとるはたらきの、清熱剤、膿などがある場合は、排膿解毒剤などの漢方薬を服用いただく事で改善します。
②肌の代謝を上げる補血剤や、潤いを上げる補陰剤などの漢方薬を服用いただく事でバリア機能をあげ、肌荒れを改善します。
3.漢方の考え方「気・血・水」のバランス調整
漢方は、体全体のバランスを整え、自然治癒力を高めることで症状を根本から改善します。
東洋医学では、 身体の構成要素を 「気」「血」「水」に分けて考えます。 この 「気」「血」「水」のバランスが整っていることで身体の健康や肌の健康状態を保っています。
「気」は 体の生命エネルギー の ようなもの
「気は」身体の機能の原動力です。「血」や「水」 を巡らしたり体を温めたり 色々な外邪(ウイルスや病気)といったものから守る力です。気の不足した状態を「気虚」と言います。気虚になると、免疫力が低下し、疲れやすくなったり、細菌感染などにかかりやすくなります。また免疫が低下することで、皮膚の感染症のリスクも高くなります。
ストレスがかかり気がうまく流れず滞った状態を「気滞」と言います。気滞になるとリラックスできず、イライラしやすくなったり、交感神経が優位となる為、血管が収縮し血流が悪くなり、肌の代謝も低下します。イライラすると痒みがひどくなるといった事もおこります。
「血」は身体を滋潤したり 栄養素を運んだり、 ホルモンのバランスに影響
血液の状態が正常であって、肌の状態も健康に保たれています。
「血」の流れが悪い状態を「お血」と言い、「血」が不足した状態を「血虚」と言います。お血や血虚は肌の代謝を低下させ、肌荒れの原因となります。またお血や血虚はホルモンバランスの崩れの原因となる為、生理前の肌荒れなど、生理周期で症状が変化するニキビなどの要因となります。
「水」は 血液以外の液体を表す
「水」が滞った状態を「水滞」や「痰湿」といいます。特に痰湿と、炎症が組み合わさると、「湿熱」の状態となり、ただれてじくじくしたり浸出液が出たりして、長期化してこじれてしまう原因となる。アトピー性皮膚炎などがこれに相当する。
漢方薬で気血水のバランスをとりながら、清熱解毒などのはたらきの漢方薬を組み合わせて、
今出ているニキビや肌荒れなどの炎症をとり、体質改善していきます。
4.肌荒れに効果が期待できる漢方について
温清飲(うんせいいん)
補血剤と清熱解毒剤の生薬から構成されているため、肌の代謝を上げながら、炎症もとってくれる。
ニキビ、湿疹、じんましんに効果的です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血行不良を改善し、ホルモンバランスを整える効果ある事から、生理前の吹き出物などに効果があります。
桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)
活血剤の生薬で構成されているため、血のめぐりをよくし、肌に不足している栄養をおぎなうことができる。生理前に悪化するなど、ホルモンの変動によるニキビ吹き出物に効果がある。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
体に熱がこもっている方で、にきび・慢性鼻炎・慢性扁桃炎などによく使われる。
ニキビや吹き出物で、膿や芯などがある方に適している。
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
湿熱を取り除く働きから、陰部の痒みや、カンジダ、バルトリン腺膿瘍などに効果があります。
当帰飲子(とうきいんし)
補血剤に加えて痒みを改善する生薬から構成されているため、乾燥肌で、潤いが無く、手荒れや主婦湿疹などに適しています。
5.漢方のちからで体質改善、服用のポイントと注意点
皮膚疾患のお悩みは、症状が多種多様である為、皮膚疾患を得意とする、漢方薬局に相談することをお勧めします。皮膚の症状だけでなく、体質や、どのような時に悪化する、または好転するなど、詳しく、状態を確認して処方を決める、漢方専門の薬局に相談に相談しましょう。
漢方薬と西洋医学の治療法を併用も可能です。念のため薬剤師にお伝えください。
東洋医学では皮膚は寝ている間に代謝されると言われます。睡眠時間が少ないと、肌荒れは悪化しやすくなります。睡眠を十分にとるようにしましょう。
食生活も肌には影響します。刺激物や甘いもの、脂っこいものは避けるようにして、たんぱく質を積極的にとるようにしましょう。
食べ物にアレルギーがある方は、ひかえるようにしましょう。
6.肌荒れのみんなの悩みを解決しよう
Q漢方薬を買おうとしましたが、たくさんあり選べません。どのように選べばいいですか。
A漢方薬を自分で選ぶのは難しいと思います。漢方専門の薬局に相談しましょう。
Q肌荒れの部位による漢方の効果の効き目はありますか?顎の部分の肌荒れが改善されません。
Aあごにできるニキビはホルモンバランスの乱れによる可能性があります。ホルモンバランスを整える漢方薬と、炎症をとる漢方薬が効果があると思われます。
Q漢方にも副作用のようなものがあるのでしょうか。ドラッグストアで購入した漢方で、肌荒れのようなものが出ています。
A自分の肌の状態や体質に合わない場合、そのような反応が出る場合があります。漢方専門の薬局で詳しく症状や体質を伝え、自分に適した漢方薬を服用するようにしましょう。
7.肌荒れの具体的な改善事例
事例(18歳男性)
発症時期:15歳ころからニキビや吹き出物ができるようになり、大学受験を控えた17歳になりひどくなってきた。おでこや首やあご、頬に大きなぼこぼこした、膿や芯が中にあるようなニキビができている。ニキビの部分は赤紫のような色をしている。
処方後経過:漢方薬服用開始から一か月経過でぼこぼこした大きなニキビが小さくなってきた。全体的にでこぼこした感じがなくなり、肌の色も改善されてきた。
現在の状態:漢方薬服用から、約4か月で、大きなニキビは出来なくなった。ニキビ跡も、目立たなくなってきている。
事例(26歳女性)
発症時期:就職した23歳の頃から、生理前にニキビができるようになってきた。疲れたり、ストレスがある時はひどくなる。生理がくると肌荒れは落ち着くが、生理前になるとまた肌荒れがひどくなる。
処方後経過:漢方薬服用から一か月で生理が来たが、生理前の肌荒れがほとんどなかった。生理前のPMSのイライラや、むくみも出なかった。
現在の状態:漢方薬服用からやく6か月経過で、悩んでいた肌荒れはほとんどなくなった。生理痛やPMSもなくなり、ホルモンバランスが整い、肌荒れ以外の症状も改善されました。
8.まとめ 福岡で肌荒れに悩んだら
漢方薬を効果的に服用するためには、漢方専門の薬局で相談して服用することが大切です。
漢方薬は自然由来の生薬で作られており、副作用が少なく、長期服用しても安心です。
ニキビや肌荒れで、皮膚科や、美容外科、エステなどいろいろと試したが、効果がなくお悩みの方も多いと思います。漢方薬はニキビや吹き出物の原因である体質を改善しながら、症状も改善して再発しない身体に導きます。
お住まいが遠方でアクセスが難しい方にはお電話で詳しい症状をお伺いし郵送対応も行っています。何をしても改善しなかった方も是非一度ご相談、ご予約ください。
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