30Aug
抗癌剤の副作用で、
手の指先にしびれがあるという方のご相談がありました。
抗がん剤治療は終了して3ヶ月が経過しているが、
改善されないとの事です。
指先を使う仕事なので、現在は休職中だが、仕事を再開した時に、
以前と同じように仕事ができるか、不安だという事でした。
しびれなどの末梢神経症害に対して、一般的には牛車腎気丸や、八味地黄丸が使われますが
八味地黄丸だけでは、活血通絡、補気、補血の働きが弱いと考え、
八味地黄丸に加えて、補陽還五湯(ほようかんごとう)を服用いただきました。
補陽還五湯(ほようかんごとう)は中国では脳卒中の後遺症によく使用されている処方です。
当帰、川芎、芍薬が血液を補い、
桃仁、紅花、地竜で血流を改善し、
黄耆で気を補うという処方構成です。
特に地竜は活血通絡のはたらきがあり、
関節の疼痛や腫れ、痺れ、半身不随などに使われます。
また脳卒中などの脳血管障害に限らず、血流障害などが原因で、運動麻痺などの機能低下の改善に用いられます。
この方は、服用開始から一か月服用でかなり、しびれが改善されました。
抗癌剤など強い薬の副作用や、
脳梗塞、脳卒中など、血管障害による後遺症などで、お悩みの方はお気軽にご相談ください。