18Nov
現代社会で多くの人が抱えるストレスは、めまいやふらつきの原因になることがあります。
自律神経の乱れや血行不良によるめまいは、生活の質を大きく低下させます。ストレスからくるめまいに悩む方にとって、根本的な改善方法として漢方が有効です。
漢方薬で体質を整え、ストレスに負けない身体作りを目指し、めまいのない健康的な日常を取り戻しましょう。
Contents
1. ストレスによるめまいでお悩みの方へ、漢方で自然に体質改善を目指す
ストレスがかかると、めまいやふらつきを感じるという方は多いのではないでしょうか。ストレスに起因するめまいは、現代社会で多くの人が抱える問題です。しかしストレスのない環境は現代において、不可能です。漢方薬で体質を改善することで、ストレスの中でもめまいがおこらない身体に導き、健康的な日常生活を取り戻すことができます。
2. ストレスが引き起こすめまいの原因と症状:なぜストレスで体調が崩れるのか?
ストレスがかかると自律神経が乱れ、交感神経が優位となります。すると血管が収縮して、血流が悪くなります。血流が低下すると、脳への酸素供給も低下し、めまいの原因となります。
また血流が悪化すると、冷えや、むくみの原因となり、身体に水が滞る事で、三半規管のリンパ液が過剰となり、平衡感覚が乱されて、めまいがさらに悪化します。
これらのストレスが蓄積し、日常化すると、めまい以外にも頭痛、動悸、不眠、肩こり、イライラなどの症状が現れ、さらに自律神経が乱れるという、悪循環になります。
3. 漢方の考え方:ストレスによるめまいを改善する「気・血・水」のバランス調整
東洋医学では、 身体の構成要素を 「気」「血」「水」に分けて考えます。 この 「気」「血」「水」のバランスが整っていることで身体の健康状態を保っています。
「気」は 体の生命エネルギー の ようなもの
「血」や「水」 を巡らしたり体を温めたり 色々な外邪(ウイルスや病気)といったものから守る力です。気の不足した状態を「気虚」と言います。気虚になると、疲れやすくなったり、細菌感染などにかかりやすくなります。ストレスがかかり気がうまく流れず滞った状態を「気滞」と言います。気滞になるとリラックスできず、イライラしやすくなったり、交感神経が優位となる為、血管が収縮し血流悪化につながります。
「血」は身体を滋潤したり 栄養素を運んだり、 ホルモンのバランスに影響
「血」の流れが悪い状態を「お血」と言い、「血」が不足した状態を「血虚」と言います。ストレスは交感神経優位となり、血管が収縮しお血を生じます。
「水」は 血液以外の液体を表す
「水」が滞った状態を「水滞」や「痰湿」といいます。水が身体の中で停滞してしまう事で、むくみやすくなり、その過剰な水が三半規管にたまる事で、めまいが発生します。
このようにストレスにより、気血水のバランスがスムーズにとれなくなると、めまいをおこす原因になります。
「お血」「血虚」「気虚」「気滞」「水滞」
などの体質を「証」といい、その証により、漢方薬での改善処方が決まります。
「お血」の改善の漢方薬は「活血剤」
「血虚」の改善の漢方薬は「補血剤」
「気虚」の改善の漢方薬は「補気剤」
「気滞」の改善の漢方薬は「理気剤」
「水滞」の改善の漢方薬「利水剤」です。
また「気滞」や、「お血」、「水滞」などの要因は1つでも、気・血・水はお互いに、影響しあうため、気滞、お血、血虚などが同時に発生している方も多く、めまいやその他の症状、例えばイライラや、不眠、肩こり、動悸、等を発症し時間と共にこじらせてしまう原因となります。
4. ストレスによるめまいに効く漢方薬:症状別の使い分け方法
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
ストレスによる自律神経の乱れが原因のめまいに効果的です。また胃腸を整え、身体にたまった過剰な水を排出することで、めまいを改善する「水滞」タイプの方に効果があります。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
精神的な不安や緊張からくるめまいに効く漢方薬です。心を落ち着かせ、イライラや不安を和らげます。「気滞」タイプの方に効果があります。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
特に女性に多い、ストレスによるホルモンバランスの乱れが原因のめまいに適した処方です。生理前のめまいや、PMSなどにも効果があります。冷えや不眠、イライラを伴う場合に有効です。「気滞」や「お血」タイプの方に効果があります。
5. 漢方薬を使ったストレスめまいの治療を始める際のポイント
漢方薬を効果的に服用するためには、前述のように自分の体質を見極めその体質に合った漢方薬を服用することが大切です。自己判断で服用開始をせず、漢方薬専門の薬剤師に相談し、適切な漢方薬を服用するようにしましょう。
漢方薬の効果が現れるまでの期間については個人差があります。症状の重い方や、めまいを発症して、何年も経過している方は、めまいが改善したと実感するまで、時間がかかるかもしれません。早く効果があらわれる方は、一週間くらいで、改善を実感される方もいらっしゃいます。短期的に良くなっても、漢方薬の服用をすぐにやめてしまうと、再発する可能性がありますので、4~6ヶ月は継続して服用されることをお勧めします。
漢方薬は他の薬と比べると比較的、副作用が少ないという特性から、長期服用しても安心です。そして長期服用することで、めまいの予防にもなり、自律神経が整いやすい体質へと導きます。
6. ストレスによるめまいを防ぐための生活習慣と漢方の相乗効果を紹介
ストレスからくるめまいの改善にはストレスをためにくい生活習慣を取り入れましょう。瞑想や深呼吸、リラックス法、ウォーキング、ストレッチなどの軽い運動を、日々の生活に取り入れるようにしましょう。
バランスの取れた食事と規則正しい生活リズムが、ストレスを減らし、めまいの予防に役立ちます。特に、冷えや血行不良を改善するための食材、例えばショウガやにんにくなどを積極的にとるようにし、身体を冷やす生野菜や冷たい飲み物は、ひかえるようにしましょう。
睡眠の質を高め、十分な休息を取れるようにしましょう。寝ている時間は、おきているときにバランスを崩した自律神経を整えるための大切な時間です。睡眠不足は自律神経を乱しやすくします。7~8時間の睡眠時間を確保するようにしましょう。
7. ストレスによるめまいを漢方で根本から改善しよう
漢方薬は自律神経のバランスを整えながら、めまいのおこらない体質にしていきます。漢方薬を服用することで体質改善をし、めまいの再発しない身体にしていきます。
生薬から作られた漢方薬は、体に優しく、副作用が少ないため長期間安心して服用いただけます。
自分の体質に合った漢方薬を服用するために、漢方薬専門の薬剤師に相談しながら、改善していく事をお勧めします。
8.まとめ
ストレスが原因で発生するめまいは、漢方薬を使って根本からの体質改善を目指すことが効果的です。自分に合った漢方薬を選び、ストレスによるめまいだけでなく、他の症状も併せて改善することができます。また、日常生活の中でストレス管理やバランスの取れた生活リズムを取り入れることが、めまいの予防に役立ちます。専門家に相談し、漢方の力でストレスに負けない身体を作りましょう。
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