19Nov
こんにちは。
先月17歳の女性の5~6センチある子宮筋腫が原因の下腹部痛のご相談がありました。
子宮筋腫の原因は女性ホルモンのエストロゲンが原因で発症し、悪化していくと考えられているため、
初潮が始まり、それから10年から20年が経過した、20代半ばから、30代半ばに発症する事が多い疾患です。
そのため17歳で5~6センチの子宮筋腫があるという事はかなり稀なケースです。
エストロゲンにより大きくなるため、ほっておくとだんだん大きくなります。
お母さんと一緒に相談に来られて、詳しくお話を伺うと、
一年前くらいから、排卵痛がひどく、生理が始まるまで2週間続くので、婦人科に受診したら、筋腫があるので大きい病院を紹介され、その病院で検査をしたところ、5~6センチの子宮筋腫があると診断を受けたそうです。今手術をしても、また再発すると思うので、経過観察となったそうです。カロナールやロキソニンで対処するしかないが、効かないことも多いのと、月のうち半分も鎮痛剤を服用することに抵抗がある為、他に何かできることはないかという事でご相談に来られました。
筋腫も小さくしたいが、月のうちの半分が痛みに耐えているので、それを何とかしたいという事でした。
漢方薬は筋腫の原因と思われる、「お血」を改善する活血剤、や破血剤、腫れを改善するために化痰利湿剤を服用いただきました。
服用開始が月経予定日の一週間前でしたので、ちょうど、痛みがある時でした。
その時は痛みは変わらずありましたが、その後生理がきて排卵期から今に至るまで約1か月間、痛みがほとんどなく、鎮痛剤を一度も服用されなかったそうです。
お母さんが、
「痛みがなく、感動している。(お嬢さんの)生活の質が上がったのが嬉しい。」と言っていただけました。
漢方薬服用からまだ1か月ですから、筋腫自体はあまり小さくはなっていないと思いますが、漢方薬でお活の改善と、筋腫の炎症による腫れが治まってきて、
痛みの改善につながったと思われます。実際の筋腫が縮小して、無くなるには4~6か月、もしくは年単位になるかもしれませんが、
これから50歳前後まで生理があるの事を考えると、今のうちにお血体質を改善して、子宮や卵巣を筋腫などの無い、クリアな状態に保って生活していくという事が大切だと思います。
子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮腺筋症、それに伴う痛みなどでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。