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体外受精の「移植前」に整えたい身体とは?|子宮環境を整える漢方の力

体外受精において、受精卵の「質」だけでなく、それを受け入れる「子宮環境」が大きく成功率に関わります。
特に移植前に整えておくべき身体の状態として、子宮の血流が良好で、冷えやむくみがなく、筋腫や炎症のない状態が理想とされています。

近年では、子宮内の「腸内細菌」ならぬ「子宮内細菌叢」に注目が集まり、善玉菌(ラクトバチルス菌など)のバランスも妊娠率に関与しているとされています。

この記事では、漢方の視点から見た子宮内環境の整え方を解説しながら、実際の症例や使用される代表的な漢方薬、服用時の注意点についてもご紹介していきます。

1.体外受精の「移植前」に整えておきたい身体とは?

体外受精においての移植を成功させるポイントは、
質の良い受精卵を作ることと、良好な子宮内環境を整えることにあります。
移植前に特化して考えると、子宮の血流がスムーズで、浮腫がなく、子宮筋腫などの炎症がなく、子宮収縮のない状態がよいとされています。

子宮筋腫や子宮腺筋症子宮内膜症がある方は、子宮内の「お血」である血流障害が考えられ、それらを移植前に改善しておくことが大切です。

また免疫異常などによる、着床障害などがないことも大切です。

最近は子宮内に多くの細菌が存在し、その細菌叢がラクトバチルス菌などの善玉菌が優位な状態が、妊娠や出産によい影響を与えるといわれています。

 

2.なぜ漢方薬が「移植前」のケアに効果的なのか?

漢方薬は免疫調整や血流改善を得意としています。また血流を改善することから、冷えの改善に有効で、ストレスによる子宮収縮を緩和するはたらきもあります。

実際に何度移植しても着床しなかったというお客様が、漢方薬服用後、移植に成功する例が多くあります。

中医学では身体の構成要素を(気、血、水)に分け考えます。

(気、血、水)のめぐりが悪くなることで、子宮環境が悪化します。
血流障害である「お血」や「血」が消耗された「血虚」になると子宮の機能は低下します。
「血虚」になると子宮内膜が厚くならないといったこともおきてきます。
「気滞」は気のめぐりが悪い状態で、イライラや気分の落ち込みなどの症状となり、ストレスによって子宮収縮を引き起こす要因になります。
「水滞」「痰湿」は身体に水分が停滞することで、冷えや浮腫の原因になります。

このように(気、血、水)のめぐりが悪くなることで、子宮環境が悪化します。
「お血」を改善する漢方薬は「活血剤」
「血虚」を改善するのは「補血剤」
「気滞」を改善するのは「理気剤」
「水滞」を改善するのは「利水剤」
「痰湿」を改善するのは「化痰剤」です。

 

3.移植に向けて服用したい代表的な漢方薬や中成薬

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)

血流促進、子宮の栄養補給の働きがあります。

帰脾湯(きひとう)

「気」や「血」を補う気血双補剤。気持ちをリラックスさせる働きがあり、移植前の緊張感を緩和します。

田七人参(でんしちにんじん)

瘀血(おけつ)を解消し、不正出血などの止血のはたらきもあります。

シベリア霊芝(しべりあれいし)

免疫を調整する効果が期待でき、着床障害や不育症の方にお勧めします。

これらの漢方薬や中成薬を組み合わせて服用いただくこともあります。
※服用の際には漢方専門の薬剤師にご相談ください。

4.お悩み相談事例紹介

39歳

<<相談内容>>
体外受精で4回採卵し12回移植しているが、一度も陽性判定が出ていない。
病院からは、子宮腺筋症があり、子宮に炎症している部分があると言われている。
凍結胚盤胞が2個ある。
漢方薬で子宮環境を改善して、移植をしたいとご相談に来られた。

<<漢方薬服用>>
移植前の準備期間に、子宮腺筋症や子宮の炎症を改善するために、活血剤や清熱解毒剤、化湿剤などの漢方薬を6か月服用いただいた。

移植直前から、漢方薬は補血剤、補気剤、補陽剤などの処方に切り替え服用いただいた。
その後陽性判定が出て、安胎を目的とした漢方薬を服用いただき、無事元気な赤ちゃんを出産された。

 

40歳

<<相談内容>>
体外受精で6回採卵し、8回移植をした。そのうち2回は陽性判定が出たが、2度とも初期流産。
AMH0.5と卵巣機能も低く、Th1/Th2高値、抗リン脂質抗体陽性と不育症の要素もあると病院から言われている。

最近は採卵してもとれる卵の個数も減っているし、このまま不妊治療を続けてもうまくいかないと考え、漢方薬を服用しながら再度体外受精にチャレンジしたいと、ご相談に来られた。

<<漢方薬服用後>>
漢方薬服用から半年経過で、採卵し2個胚盤胞を凍結できた。一度目の移植は陰性反応だったが、二度目の移植で陽性判定が出た。
不育症の要素もあり、過去に二度流産をされていることから妊娠中も安胎のはたらきの漢方薬を服用いただいた。
元気な赤ちゃんを無事出産されました。

 

5.漢方薬を選ぶ際の注意点とよくある質問

漢方薬を服用する場合は、自分に適した漢方薬を服用することが大切です。
例えば、冷えがある方と、ほてりがある方では、当然使う処方も違います。
不育の検査などで、問題があると指摘されたら、それも考慮した漢方薬を服用しましょう。

また子宮筋腫や、子宮腺筋症があるという方は、移植前に「お血」を改善する漢方薬を服用し、その後「補血」のはたらきの漢方薬を服用するといった事も必要です。

移植の予定がある方は、薬剤師に移植スケジュールを伝え、それに沿って処方を決めることが大切です。特に移植後からは妊娠中も服用できる漢方薬を選ぶ必要があります。

 

6.まとめ:漢方で整え、移植のチャンスを最大限に

採卵し、受精後の胚の状態は良いのに、移植しても妊娠に至らないというお悩みの方は多いと思います。

移植がうまくいかない要因は、免疫バランスの異常や、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などによる炎症、子宮内膜が薄い、冷えや、ストレスなど、人により様々です。

漢方薬は、血流改善や、冷え改善、ストレスの緩和、免疫調整などから、子宮の環境を整える力があります。
せっかく採卵で良好胚を得ることができたら、そのチャンスを最大限に生かすために、漢方薬で身体を整えましょう。

漢方薬は自然由来の生薬からできており、安心して服用できます。
ご自宅で服用することで、体質改善できます。
遠方でご来店が難しい方はお電話やラインで詳しくお話を伺い、漢方薬を郵送できます。
お気軽にご相談ください。

 

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