6Oct
「妊活=女性が頑張るもの」というイメージを持っていませんか?
実際、不妊の原因は男女で約半々と言われており、女性だけでなく男性のサポートと体質改善も重要なカギとなります。
特に不妊治療が長期化すると、女性は心身ともに疲弊し、体調を崩しがちになり「孤独な戦い」と感じてしまうことも。第2子希望の方の場合、子育てと妊活の両立でさらに負担が増すこともあります。
そんな時こそ、夫婦で一緒に取り組む妊活が、心の支えにもなり、実際に妊娠率の向上にもつながります。
本記事では、妊活における漢方の考え方、男女それぞれに適した漢方アプローチ、そしてご夫婦での取り組みが選ばれている理由を、実例やおすすめの漢方薬とともにご紹介します。
1.妊活は女性だけの問題ではなく、夫婦で取り組む時代
妊活や不妊治療は女性が頑張るイメージの方が多いのではないでしょうか。
しかし実際の不妊症の原因の割合は男性側、女性側、約半々と言われています。
妊活や不妊治療は、長引いてくると精神的なストレスで、孤独な戦いだと感じる方が多いです。
第一子希望の場合もですが、お子さんが一人いらっしゃる第2子希望の方は、子育てや育児をしながらの妊活、不妊治療になり、女性側の身体や心に大きな負担がかかります。
「夫婦で協力し合う妊活」は女性側の心身の負担も軽減されます。
不妊治療は子育てのスタートともいえ、二人で考え協力して取り組むことが大切です。

2.妊娠力を高めるには、体質改善がカギ
妊活は体質の改善が大事になってくること。体質が変われば、成功率があがります。
妊娠に至るための、排卵、受精、着床は身体の機能が充実していることで、スムーズに進みます。
男性も女性も、身体の機能が充実していることが、重要といえます。
中医学では身体の構成要素を(気、血、水)に分け考えます。

また身体の機能を五臓(肝、心、脾、肺、腎)に分類します。

(気、血、水)がバランスよく巡り、
五臓(肝、心、脾、胚、腎)がスムーズに機能することで、妊娠力が高まります。
また食事のバランスや良質な睡眠、ストレスケアなどの生活習慣も、妊娠力を上げるためには重要です。
3.女性側:冷え・ホルモンバランス・卵子の質にアプローチ
女性の場合は、卵を育てる卵巣と、赤ちゃんを育む子宮の状態が健康であることが大切です。
卵巣や子宮の血流がよく、冷えや、むくみなどがないことが大切です。
◆血流障害である「お血」や血が消耗された「血虚」になると卵巣や子宮の機能は低下します。
卵巣チョコレート嚢腫や子宮筋腫や子宮腺筋症は「お血」が原因です。
「血虚」になると子宮内膜が厚くならないといったこともおきてきます。
◆「気滞」は気のめぐりが悪い状態で、イライラや気分の落ち込みなどの症状となり、
ホルモンバランスを崩す要因となり、排卵障害や生理周期の乱れの原因になります。
◆「水滞」や「痰湿」は身体に水分が停滞することで、冷えやむくみの原因になります。
また「腎虚」になると、卵の質が低下したり、黄体機能低下を引き起こします。
「お血」「血虚」「気滞」「水滞」「痰湿」「腎虚」を漢方薬で改善することで、身体の機能を高め、妊娠力を上げていきます。
4.男性側:精子の質・ストレス対策に漢方薬が有効
◆男性不妊は、生殖能力の低下の「腎虚」が考えられます。
「腎虚」の中でも、「腎陽虚」になると、運動率が低下しやすくなり、
「腎陰虚」になると、精子の量の減少の要因になります。
◆またお酒の過剰摂取や暴飲暴食は「湿熱」となり、奇形率を上げる原因となります。
◆精索静脈瘤は血流悪化の「お血」が原因として考えられます。
◆またストレスは「肝気鬱血」を生じ、性機能障害を引き起こすこともあります。
「腎虚(腎陰虚、腎陽虚)」「湿熱」「お血」「肝気鬱血」などを改善することで、生殖機能を高めていきます。
5.夫婦での漢方妊活が選ばれる理由
夫婦やカップルで同じ目標に向かって進むという事は大切です。
例えば、
朝起きて、同じ家にいて、女性だけが漢方薬を飲むのと、二人で、それぞれの漢方薬を飲むのでは、後者のほうが漂う家の空気もいいですね。
飲み忘れていても、「私ものまないと・・・」という感じで、飲み忘れがなくなるのでなくなるのではないでしょうか。
また同時期に二人が身体の機能を高めることをすれば、効果は1+1=2ではなく、3や4に上がります。
実際にご夫婦で漢方薬を服用されるカップルは、結果が出やすいと感じます。
6.妊活におすすめの漢方薬
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
冷え・貧血傾向の方向け。血を補い、巡りを改善する働きがあります。「血虚」タイプの女性向けです。
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
お酒や暴飲暴食などによる、湿熱タイプの方に適しています。奇形率が多い方などに適しています。
加味逍遥散(かみしょうようさん)
ストレスによる月経異常の方向け。ホルモンバランス調整をします。「肝気鬱血」タイプの方に適しています。
補中益気湯(ほちゅうえきとう)
疲労・元気が出ない、胃腸虚弱の方向けです。体力・免疫力アップが期待できます。
これらの漢方薬を組み合わせて服用いただく場合もあります。
※服用の際は専門の薬剤師にご相談ください。

7.漢方薬を始めるタイミング
漢方薬を服用開始するタイミングは、いつでもかまいません。
自然妊娠を希望する場合は、すぐにスタートしても良いですし、人工授精や、体外受精をしたけど、よい結果が出ない時に、漢方薬を取り入れて治療を再チャレンジしてもよいと思います。
漢方薬は自分に適した処方を服用することが大切です。
自己判断で処方を決めず、漢方薬専門の薬剤師に相談して服用を開始しましょう。
8.まとめ:二人で整え、妊娠への近道に
不妊治療は子育てのスタートともいえ、二人で考え協力して取り組むことが大切です。
妊活や不妊治療を成功させるための鍵は、
男性側、女性側双方が心身共に健康で、生殖機能が高いことです。
前述のように不妊の原因は男性側と、女性側と半々といわれています。
不妊症は女性側に要因があり、女性が主体で頑張るものというイメージは払拭して、二人で取り組むことが大切です。
通院やホルモン剤、基礎体温の記録などどうしても女性側の負担が多くなりがちです。
それらの身体への負担を軽減できるのは、男性です。
まずはご夫婦、カップルで相談し、身体の機能に問題があると感じたら、漢方薬などで身体の機能を整え、生活習慣の改善なども取り入れて、妊娠力を高めましょう。
漢方薬は自然由来の生薬で作られ、身体への負担が少ないです。
ご自宅でご夫婦で毎日服用することで、体質改善できます。
遠方の方はお電話で詳しくお話を伺い、漢方薬を郵送することもできます。
お気軽にご相談ください。
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