14Oct
めまいや耳鳴りは、多くの方が抱える症状です。日常生活に支障をきたすことが多く、慢性化することもあります。
漢方薬は、その根本原因にアプローチし、体質改善を目指す治療法として注目されています。
この記事では、めまいと耳鳴りの原因や漢方による改善方法を詳しく解説します。
Contents
1. めまいや耳鳴りにお悩みの方へ、漢方で根本的な解決を目指す
めまいや耳鳴りは意外と多くの方がお悩みの症状のひとつです。
めまいが起きると、日常生活にも支障をきたしますし、耳鳴りが一日中していると、気分も悪く、聞こえに問題がでて来る方もあり、難聴が慢性化してしまう方もいらっしゃいます。
漢方薬を服用することで、めまいや耳鳴りといった症状を根本から改善し、めまいや耳鳴りの出ない体質へと改善していきます。
めまいや耳鳴りがどのような原因でおこり、その原因を漢方薬で改善することで、どのようにめまいや耳鳴りがおこらない体質へと導く事が出来るのか、解説していきます。
2. めまいと耳鳴りが同時に起こる原因とは?
なぜ、めまいと耳鳴りは同時におこるのでしょうか?
めまいや耳鳴りの原因は内耳の異常によります。
内耳は、平衡感覚を司る三半規管と聞こえを感知する蝸牛(かぎゅう)があります。
その三半規管と蝸牛は隣り合わせの為、この二つが障害されると、めまいと耳鳴りが同時におこるのです。
「耳鳴りが大きくなると、めまいもひどくなる」と言われるのはそのためです。
三半規管にはリンパ液が流れていて、そのリンパの流れを感知して、頭の動きを3次元で脳が判断しています。
リンパ液が増えすぎてむくんだ状態になると、めまいやふらつきがおこります。
また三半規管に隣接した蝸牛にも影響し耳鳴りや、耳閉感、難聴もおきてきます。
漢方薬はその増えすぎたリンパ液を元の状態に戻し、めまいやふらつき、耳鳴りを改善します。
また過労やストレスで自律神経のバランスが崩れる事で、血流が悪くなり、血流が悪くなると水はけも悪くなり、リンパの流れも悪化して、メニエール病やめまい耳鳴りの原因となりますので、ストレスが多い方、疲れがたまっている方は、その改善の為の漢方薬を使います。
3. めまいと耳鳴りに対する「気・血・水」の調整
身体の構成要素を「気、血、水」に分けて考えると、この3要素がバランスよく流れていると、健康状態が保たれていると考えます。
「気」身体の生命エネルギー、身体を温めたり、血や水をめぐらすはたらき。
「血」身体の栄養を滋潤(じじゅん)するはたらき【お血】血の停滞【血虚】血の不足に分けられる。
「水」血液以外の水分【水滞】となると、むくみや浮腫がおこる。
ストレスがかかると「気滞」となり、血流が悪くなり「お血」、血流が悪くなると、むくみを生じ「水滞」となり、水滞で身体に水がたまると疲れやすくなる「気虚」になります。
といった具合に3要素はお互いに関連しあって、ひとつが悪くなると、すべての流れが悪くなり、体調不良の原因となります。
過労から「気虚」となり「気虚」から「水滞」となりリンパに水がたまりすぎるとそれが要因でめまいや耳鳴りがおこってきます。
ですから、漢方薬は過労による気虚の改善の補気剤、そして、水滞の改善の利水剤を服用いただくことで、めまいや耳鳴りを改善します。
4. めまいと耳鳴りに効く漢方薬の処方
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
ストレスや不安感を和らげる疏肝理気剤(そかんりきざい)です。イライラや緊張感をやわらげることで、耳鳴りやめまいに効果があります。
・釣藤散(ちょうとうさん)
頭痛や肩こり、のぼせを伴うめまいや耳鳴りに効く処方です。血行を促進し、めまいと耳鳴りの同時改善が期待できます。
半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
自律神経の乱れによって起こるめまいと耳鳴りに効果的です。特にストレスや心身の疲労が関与している場合に適しています。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
内耳の増えすぎたリンパ液を元の状態にすることで、めまい耳鳴りを改善します。
5. 漢方薬を使っためまいと耳鳴りの治療を始める際のポイント
めまいや耳鳴りの原因は人によって違いますので、改善の為の漢方薬処方も当然違ってきます。
そのため効果的に漢方薬を服用するためには、専門の薬剤師に、詳しい症状、体質、病気の経緯などを話し、最も適した漢方薬を服用することが大切です。
漢方薬を服用開始して、効果が現れるまでの期間は個人差がありますが、早い方ですと1週目くらいから、症状が軽くなる方もいらっしゃいます。
平均的には2週間から1か月くらいで効果が現れる方が多いです。
しかし、効果が出てすぐやめてしまうと、ぶり返すこともありますので、めまい耳鳴りが出る体質を改善して、もう出ない身体に体質改善するために4~6ケ月位は継続して服用されることをお勧めします。
漢方薬はほとんどは植物性の生薬で出来ているため、長期間安心して服用できます。
6. めまいと耳鳴りを改善するための生活習慣と漢方の相乗効果
漢方薬を効果的に活用するには、日常生活での改善も重要です。
ストレス管理やバランスの良い食事、適度な運動が漢方薬の効果を最大限に引き出します。
ストレスを溜め込まないようにリラクゼーションを取り入れ、規則正しい生活を心がけることで、自律神経の安定に繋がります。
また、温かい食事や水分補給を意識して、体を冷やさないようにすることも大切です。
例えば、以下のような習慣がめまいや耳鳴りの改善に役立ちます。
- リラックス時間の確保: 深呼吸や瞑想、ストレッチなどを日常的に取り入れ、心身の緊張をほぐします。特に、自律神経のバランスが崩れがちな方には、リラックスする習慣が効果的です。
- 食事の工夫: 体を温める食材(生姜やニンニクなど)を取り入れることで、血行を促進し、体内の水分代謝をサポートします。
- 軽い運動: 無理のない範囲でのウォーキングやストレッチは、血流を促し、自律神経の調整に役立ちます。
これらの生活習慣改善は、漢方薬の力と相乗効果を発揮し、より早く体質を整えることが期待できます。
7. めまいと耳鳴りを根本から改善する漢方治療のメリット
めまいや耳鳴りがおこる原因は、自律神経の乱れや、血流障害、内耳のリンパの流れの滞りなど人により様々です。
漢方薬はその原因の、自律神経の乱れや 血流、 リンパの流れを正常化し、体質改善することで耳鳴り やめまいのおこらない身体にしていきます。
専門の薬剤師に相談して、 現在のめまいや 耳鳴りの症状、 体質などを詳しくお話頂くことで適した漢方薬を選ぶことができます。
漢方薬は植物性の生薬からできており 長期間飲んでも 副作用が少なく安心して服用できます。
めまいや 耳鳴りでお悩みの方は是非一度ご相談ください。
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